ジャニーズの若手グループ、Hey!Say!JUMP、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、A.B.C-Z の立ち位置って、微妙なバランスですよね。先輩グループも含めて、これだけたくさんのタレントをかかえるジャニーズも、とっても大変だといつも思います。まあ、先輩グループのみなさんは、みんな知名度もあり、それなりに落ち着いて活動されているので、重大な問題でも起こさない限り、今さらどうこういうこともないと思うんですね。でも、心配なのは（って、別に私が心配しても屁の役にも立たないんですが）、若手グループの生存競争なんです。
JUMP、キスマイ、セクゾ、えび（A.B.C-Z）、どのグループもそれぞれ違った魅力があって、とってもいいんですが、いわゆる「ポスト嵐」としてトップに立つのは誰なのでしょうか。キスマイとえびは、JUMPやセクゾに比べると、年齢的に少し年上なのですが、だいたいこの4グループが、次のトップと、サブトップを狙っていると思われます。そして、どのグループにも得意分野と、これから開拓していく部分がありますよね。例えば…。
JUMPの強さは、ダンスです。みんな芸歴が長いし、全員「真面目ちゃん」なので、ほんとに気持ちよく、ピシッとキレキレのダンスを見せてくれます。凛とした気品すら感じられます。しかも、9人なので、フォーメーションもダイナミックでとても見ごたえがあるんですよね。これから彼らに、もう少しがんばってほしいところは、トーク力かな。やっぱりみんな「真面目ちゃん」なので、自分のカラを突き破れない感があるんです。もう少しガツガツいかないと、バラエティー番組にはちょっとキツいかもしれません。あと、9人っていう大所帯なので、メンバー1人1人にスポットを当てることが大変かもしれませんね。
キスマイは、トークがおもしろいですよね。バラエティーなんかでも、ポンポンおもしろい発言するし。メンバー7人を、カッコイイ組とブサイク組で、完全に格差扱いしているところも、成功の秘訣かもしれません。後ろの4人は、「舞祭組」もやっちゃって、完全に吹っ切れて「やられキャラ」に徹してるし。だから大人数でもわかりやすくて、笑いをとれるのかな。まあ、彼らはみんな大人ですよね。下積みが長かった分、いろいろ経験しているので、どんなことにも負けずに立ち向かっていく強さがあると思います。ただキスマイは、JUMPやセクゾに比べて年上なので、早くスパートをかけないといけないかもしれませんね。
そして、最年少のセクゾは、爆発的なパワーを持っています。彼ら（特に健人くんと風麿くん）は、何をやらせても、ものすごく「器用」。歌、ダンス、トーク、演技、全てにおいて、たいして努力している風でもないのに、サラっとカッコよくやってしまうような印象があります（影ですごく努力してるんでしょうけど…）。この「コワいものなし」の2人の間に、純真無垢な勝利くんを入れ、さらに年下2人が後ろに控えてる、というキャラ設定に、今までにない新しい魅力がありますね。曲のコンセプトも毎回おもしろくて、着実に人気が出ています。ただ、みんなまだ若いので、暴走しちゃう危険性もあるかもしれません。これからどうやってグループをまとめて成長していくかが課題かな。
最後に、A.B.C-Zです。えびは、前記の３グループと比べると、ちょっとカテゴリーが違うかな。アクロバットが売りですからね。体格も他のグループのメンバーと比べると、けっこうガッチリ筋肉質かもしれません。彼らは、ほんとに下積みが長くて、ここ数年でやっとスポットが当たったグループです。おそらく、この4グループの中で、ある意味一番苦労して、ここまで来た感がありますね。なので、サポートしてきたファンも強いですよ。おそらく、ここまでついてきたえびのファンは、浮気しません。そんなファンに支えられて、えびは中堅のポジションを保っていくと思われます。人気の面からいうと、正直、トップになるのは少し難しいかもしれません。でも、「地道な中堅ポジション」っていうのも、けっこうオイシイところです。
最後になりましたが、今、ジャニーズ内では、嵐・関ジャニを筆頭とするジュリー氏派と、SMAPを筆頭とする飯島氏派に分かれる、派閥抗争の問題もあります。その点から考えると、JUMPだけがジュリー氏派で、他3グループは飯島氏派なんですね。これがどう出るのか。もしかすると、JUMPは今、試練の時なのかもしれません。でも、一寸先もわからないこの世界、これからの動きに注目したいところです。良きライバルの存在が、互いを磨きあうことでしょうし、「みんな違ってみんないい（by 金子みすず氏）」んですから…。
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